展示会特集の2番目は縫い物コーナーです。ほとんどの見学者の方が「え~幼稚園児がお裁縫を!?」と驚かれます。基本的に幼稚園で針の使用はタブー視されていますから…でも先生がキチンと管理し、指導の仕方や工夫をすれば3歳児さんでも安全に楽しく作品を作ることができるのです。危ないから排除する方法も一つですが危ないからこそ、怠りなく準備と管理と工夫と配慮を徹底すれば危ないものが危なくないものになり、素晴らしい作品と体験と喜びが生まれるのだと考えます。
年少さんランチョンマットにぞうさんバッグ、年中さんはペットボトル入れと帽子、年長さんはペーパーホルダーとウオールポケットを作りました。一針一針丹念に縫っていった園児の集中力の賜物の作品です。
製作過程ではチクッと指を刺しちゃった園児もいました…でも、そういう体験を積んでこそ、はさみや針、ノコギリや金槌などの道具を使う際の守らなければいけないルールや気をつけなければならないこと、ふざけたりしたら危ないことや取り扱いを学ぶことができたと思います。先生方の準備も大変でした。どれを見ても愛らしく可愛らしい作品ばかりです。作品の中に園児と先生の数え切れない、工夫、努力、協力、体験、喜びがぎっしり詰まっていることを、感じ取っていただきたいものです。